地底世界からの脱出制作秘話

地底世界からの脱出の公演が無事終わりました。
Toreniaでのホール型の謎解きイベントは4回目。今回は制作秘話を書きたいと思います。

なんで地底世界だったか

前回の、滅びゆく世界からの脱出の時のアンケートに、「海底か地底ものの脱出ゲームをやりたい」というのがあったのですが、スタッフにジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を題材にしてみたらという一言がきっかけでした。150年以上前のフランス小説です。
ところが、いざ原作を読んでみると結構、科学的な話に、どうゲームにするか悩んでいるところに、スタッフから、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの海洋冒険小説的な話も入れてみたらどうだろというヒントをもらい、地底旅行の世界観の中のファンタジーになりました。おかげで、地底旅行と宝島をほんのすこしだけしか、使うことができませんでしたが。

ゲームシナリオ

今回は、初版のシナリオ作ってから、何度もボツになり、第5版ができたのが、2週間前。
おかげで、前日まで本編の中謎のパズルと、ゲーム参加者へ持って帰っていただいたおまけ謎の不具合が取りきれず、結局、中謎のパズルに至っては、不具合を残したままの公演となってしまいました。気が付いたかた、ごめんなさい。
アンケートで、多くの方に満足していただけたようで内心ホッとしているのですが、シナリオを何度も修正したこともあり、一部の方からで最後が分かりにくいという意見もいただきました。再演のチャンスがあった時には、時間をかけてじっくり修正したいと思います。
前日準備とデバッグに協力してくれたスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

ゲームアイテム

制作担当が個人的に3Dプリンタを導入し、ちょっとしたアイテムは、印刷ができるようになりました。地底世界感を出すために用意した魚を20匹用意したのですが、1匹印刷するのに4時間。洞窟の中のガイコツに至っては、1体作るのに7時間以上かかった大作です。毎回、スタッフからは、1日しか公演をやらないのはもったいないと言われます。
会場設営は、前日16時から22時の6時間かけて、90分の公演が2回で撤収ですからね….

あと、ゲームの中で登場する通信機は、結婚式の二次会用に制作依頼があった時に使用したものを流用して作ったものです。結婚式の二次会用公演は30分というショートゲームですが、完成度が高く、ぜひ皆さんにお披露目する機会があればと思っております。
毎回、ホール型のイベントでは、世界観を出すためのアイテムは、年々手が込んだものになってます。今度、開発者のブログも公開を検討します。